羊と鋼の森 感想

名古屋旅行中に、『羊と鋼の森』を観た。
原作が面白かったので、映画も観てみようと思った次第であった。
実は、映画の公開日が私の誕生日で、ちょっとばかりご縁を感じていた。(勝手に)

ずっと綺麗な作品だった。描写もそうだけど、雰囲気が最初から最後まで綺麗だったと思う。
原作とかけ離れていなくてよかったなぁ。

板鳥さんと外村君が出会うシーンが、もう、原作のイメージとぴったりで「これだ!」ってなり、満足した。早いけど。

佐倉姉妹のそれぞれのピアノの雰囲気が、音で(映像で?)観れて感動した。
役が本当の姉妹でやってたのも、いい配役だなぁと。

柳さんのバンドは、デスコアとかハードコアとかの激しいやつを想像していたから、
オータムソングが始まったビックリしました。復活ブームに乗ったのかななんて。

映画館で映画を観たのはだいぶ久しぶりだったけど、やっぱりいいね。作品の世界にガッツリ入り込める。

20180628 

6月16日~19日まで名古屋に居た。
社会人一年目の彼氏が、会社の研修のために名古屋で一人暮らしをしており、宿として使わせてもらった。
本当は18日の朝に帰る予定だったのだけど、大阪の地震で新幹線が止まったので延泊。

・アンブレラフラワー
星が丘テラスで展示されている。この旅行で一番行きたかった・見たかった場所。
ちょうど晴れ間の時に到着したので、傘の影もばっちり見ることができて本当に良かった。

 

東山動植物園
スワンボートが目的だったのだけど、植物園を歩き回るのがとにかく楽しかった。園内広かった。
植物園って実は普段なかなか行かないよなぁって。

気に入ったお花とアジサイ
蓮の池に水車小屋っていいねぇ。

写真は撮ったけど、乗ったのはドクターヘリのボートだった。

・帰る前に食べたモーニング。
ゆで卵の殻を剥くのが難しかった。

気分転換として行った旅行だった。
サークル以外のすべてが嫌になって、自暴自棄になっていたこのタイミングでのこういうイベントは
リフレッシュの方法として最高だったと思う。

彼氏と一緒に居られたことももちろんだけど、自分が好きなものにたくさん触れることができた。

ここ最近、自分の好きなものに満足するほど触れることができていなかったと感じる。
理由はお金。バイトをしていないから、親から毎月与えられている生活費をやりくりして生活している。
だけど、その生活費だけでは全然足りない。就活もあるし、バンドでスタジオ練習をすることが多かったので、その分を
浮かせるので限界だった。

それに、自分の好きなものを買うとか、出かけることにお金を使うことに対して罪悪感もあった。
親にずっと甘えっぱなしな自分はダメだと思ってしまう。それでも別に行動するわけじゃないんだけどね、怖い、って言って。
今は何も頑張りたくない、もう少し後でやるって言い訳して先延ばしにする。そして自己嫌悪。悪循環。
まぁ、それはもうふっきれつつあるからここでは書かないけども。

(この旅行のお金は、誕生日ということでいただいたボーナス。だから好きに使えた。)


楽しい思いをして生きていたい。心が動く日々を送りたい。
好きな場所を見つけて、そこに居られるように守り、行動し、楽しんでいたい。

そんなことを考えた。

花咲くいろは 感想

今までとは打って変わり、最近観たアニメの感想をば。

 

前々から気になっていた作品だった「花咲くいろは」。

観るきっかけになったのは、岡田麿里さんの著作『学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで』を読んだからだ。

 

本を買ったのは、当時アニオタ全盛期だった中学生の私が「あの花」に出会ったのがきっかけ。

なんだこの作品げろげろ泣けるじゃん好きぃぃ」ってまんまとハマり、そこから岡田麿里さんのファンになった。(ファンです、って自分で言うのちょっとなんかあれだね。)

 

本文中に、この「花咲くいろは」のことも書かれていて、そこで岡田麿里さんが脚本を書いたことを知り、「まじか観てみるしかないじゃん」っていう勢いで観始めました。

ちなみに、アマゾンプライムで観ました。

 

↓以下、感想殴り書き。↓

 

・1話が完全にあの花だった…OPの入り方が歌詞ともマッチしていてびっくりした。ぞわっときた。

 

・温泉旅館の仲居さんという仕事は、高校生からみたら魅力的に見えると思った。ドラマチックだよね、ましてやホテルじゃなくって老舗旅館ともなると。

 

・アニメ後半(OPとEDが変わってから)は緒花たちの学生生活が中心になってしまったから、もっとお客さんとの絡みがあるお話が見たかったなぁと思った。

ただ、登場人物たちがメインになる回で、登場人物たちの見せ場が出来てよかったのかなとも思う。

個人的には、修学旅行の回のゆいなちゃん回が好き。高校生らしいと思う。テーマが。

 

・緒花が、「お母さんのせいで我慢をした、悲しかった」ということをさつきに打ち明けるシーンは、かわいいなぁと思った。年相応な人間味が出てよかった。ちゃんと困難にぶつかってる感が強くて。(最初、緒花の空気読めないキャラについていけなかったからかもしれない)

 

・10~12話が最高だった。緒花が東京で泣き崩れるところで涙腺死んだ。

なぜ泣いてるんだ、とミンチが聞いて、緒花が「わかんないよ!」と言いながらわんわん泣いているところ。

自分じゃまだ言葉にできないんだけど、やるせなくて、嫌になって、自分でコントロールできなくなってしまうの、あるよな、って共感した。

 

・東京で泣き崩れた後、親子3代で話をするシーンも感動した。

緒花と同じく、昔、母親(女将さん)に反抗していたさつきが、緒花に”ぼんぼっている”ことを分かったもらえた。

さつきはさつきで、女将さんが頑張っていることも認めているし、納得もしている。

結局はみんな、家族のつながりを大事にしていて、それを理解し合った・確認し合えた瞬間だと思うともう涙が止まらなかった。

あと、緒花の良さが表れた瞬間でもあった。さつきの仕事を認めたように、「良いところはすぐに認められる素直さ」は最大の魅力だと思う。それをさつきと女将さんは知ったんだと思うとね、よかったなぁ…(涙)っていう。

 

・タイトル名に関するセリフを、主人公が最終回でナレーションするのもまた良かった。「あの花」でもそうだったから、岡田磨里作品はいつもこんな感じなのかな?

最後の緒花のセリフでは、「今はまだ蕾だ」と言っていたけれど、タイトルは「花咲く」なのは一体なぜなのかなっていう疑問。あと、なんで「いろは」なんだろう?

仕事・友達・恋愛を一から学んでいく姿が描かれているからいろは?「花」は緒花のことだろうし。

 

 

岡田磨里節が効いた心打たれる良いお話だったと思います。めっちゃ好き。一気に最終話まで観てしまった。3日くらいで観終わった。

 

「マリーは「ねぇ泣いた??」って感じに聞いてくるから…」、みたいなアンチがいるらしいけど、それは別に気にならない。

むしろ、「はい泣きました、ありがとうございます」って言わせられるほど感動させられてしまうね。

 

きっと、扱ってるテーマや気持ちが尊いと感じるものだからなんじゃないかなぁって思います。

 

これから映画も観ます~

匂いの話

 

忘れられない人がいる。

 

その人とは、同じサークルでありながらも、秋の学祭の時に初めて知り合った。(人数が多いサークルだと、先輩との関わりは自分から行動しないと生まれない、っていうのは普通だと思うんだけど、どうなんでしょうか。)

 

その人は、車に関する学科の先輩で、自分の車を持っている人だった。二人乗りのスポーツカー。白いハードトップが特徴のかわいらしい車だった。

 

ひょんなことから、その人の車に乗せてもらうことになった。覚えているのはにおい。無臭。何もしなかったのだ。

 

乗り物酔いの激しいタチの私は、特に車のにおいには弱かった。だから、先輩の車に乗る前は不安だったけど、目的地まで何も感じることなく着いた時は驚いた。緊張していたせいもあっただろうけども。

 

あと、その先輩のにおいが、その、良かったのだ。これが忘れられない要因の一つで、今回言いたかったことでもある。

 

私は、その人のにおいがとても好きだった。渋くも甘くも爽やかでもない。花でも石鹸でもないにおい。

本人から「香水はつけていない」と言っていたので、洗剤・柔軟剤・芳香剤と本人のにおいがブレンドされたものなのだと予想している。

卒業していなくなるから、なんて免罪符があったにしても、流石に、洗剤・柔軟剤、何使ってるんですかなんて質問はできなかった。

 

余談になるが、私にとって表現力のある人、というのは、においの描写が秀逸な人だと思っている。本当になんて言ったら表現できるのかわからない。

 

人のにおいには、強さがあると思う。

一緒にいる時に、距離があってもその人のだとわかるほどの強さ。

または、抱き着いたり密着したりして初めてわかる程度の強さ。

 

自分にとって好きな人を数人思い浮かべてほしい。

においの好みだけではなくて、強さで考えてみると、好きな人たちのにおいの強さは、同じくらいじゃないだろうか。

ちなみに、私は同性ならば、においがあまりしない人が好きである。異性は逆。

 

その先輩とは、一度お付き合いできたのだけれど、性格が合わずに別れてしまった。所謂、付き合うとなんか違った、っていう典型的なパターンであった。

 

この記事を書いたのは、時間潰しに入ったサイゼリアで、同じにおいをかいだからである。

こんなところに居やしないのに、周りを見回してしまった。

10日、色を嫌いになった。

 

誰も何も悪くない。

この人には適わないと思わされただけなのだ。

今、私と彼が作っていたものよりも、彼女と彼が作っていたものが遥かにきれいだっただけなのだ。

 

人間関係の因縁がある以上、私と彼女は比べる羽目になる。

もちろんそれは、私の中でのみ行われていることで、彼女はしらない。

それを承知で私はサークルに参加したのだ。

 

相手方に勝ち目があるのは予想がついたけど、目の前でそれを見ることになるとは思わなかった。

その機会があること自体が予想外だったのだ。

勝敗は自分でつけられると思っていた。つけるはずだった。

自分の思い通りにはいかなかった。

 

敗北を感じた一番の要因は、複数人が彼と彼女の世界を知ったことだ。サークル員にとっての神聖な場で二人が絆を披露したからだ。

 

披露したものを見ることができて、私は良かったのだと思う。

これで、私は終わるのだ。

劣等感や嫉妬を感じる事、自己嫌悪や後悔から逃れられる。

少なくとも、彼の事で悩むことはなくなるのだ。

 

これは、大事な区切りなのだ。

 

前日の夜、「起きてる?」って突然きたLINEを思い出した。

もしも、起きていたら。何か一言でも話ができたら。彼は私に何を求めていたのか。

彼は何故LINEをしてきたのか。

彼女は関係なくても、関係あっても、私に何をしたかったのか。

 

多少の心残りというものは、お酒だけじゃ忘れられないのだと知った。

 

嫌いになった、彼の好きな音楽を歌って消化する。天気は雨。傘はなし。

最高のシチュエーション。残りは酒と人のぬくもり。

 

不純な気持ちはバレなければそれで良い。コーピングの仕方なんぞは人それぞれなのだから。ただの言い訳の掃きだめ。

 

大学生になって、色んな電鉄に乗って出かけることが増えて思うのは、

それぞれに、各地の駅ごとにエピソードがあるということ。

 

半蔵門線の元住吉は、ビビり毛まみれになってしまった時、ネットの口コミで腕が確かだと言われていた美容師に会うために行った駅。

丸の内線の四谷は、同じタイミングで上京した友達と初めて遊ぶタイミングで待ち合わせた駅。

小田急の町田は、初めて組んだサークルのバンドメンバーで楽器の下見をした駅。

相鉄の瀬谷は、終電を逃して始発までかまってくれた先輩が、車で送ってくれた駅。

 

新宿駅の出口じゃないけど、駅の数だけ思い出やエピソードがあると思うんです。

そういうのを増やして生きたいです。だから、電車のある地域で暮らしていたい。電車に乗ることが好きというのは、電車そのものではなく、それに付随する要素にも惹かれているのかもしれないですね。

 

卒業を意識する季節になると、「思い出」とか「エピソード」といったワードに弱くてダメですね。

 

ボーナスステージ

 

昨日の夜、人身事故に巻き込まれて終電を逃した。

地方から神奈川に出てきて3年目、初めての出来事。

 

タクシーに乗れるほどの手持ちは無かったので、ネカフェで始発を待とうと考えていたら、憧れの先輩から「始発までウチにいなよ」というお誘いがきた。

家も遠いし、夜遅いし、と思って断ったのだけれど、すでに家を出ていたらしく、なし崩し的にその流れに。

 

先輩は車乗りで、以前からドライブに連れていってくれていた。連れていってくれるところはどこも私の好みにはまるところばかりだった。夜景が綺麗な峠、隠れ家的なラーメン屋、ダム湖のイルミネーション。

本人は、「車でしか行けない所で遊ぶとなるとこうなる」と言って笑っていたのだけれど、私にはそれができる先輩が格好良く見えて仕方がなかった。そういう憧れだった。

 

始発まで一緒に寝ていた。それ以上もそれ以下もなかった。それでよかった。

会う前にお酒も飲んでいたし、何より緊張しすぎて、ほとんど覚えていない。

 

人生にも、ボーナスステージというのが存在するのだと思った。

こんなラッキーと親切、そうそう出会えるものじゃない。

 

徳を積んできた覚えも自信もないので、もうそろそろ死ぬのか、人生の運勢全部使いきった気がしています。もはや生きていくの怖い。