10日、色を嫌いになった。

 

誰も何も悪くない。

この人には適わないと思わされただけなのだ。

今、私と彼が作っていたものよりも、彼女と彼が作っていたものが遥かにきれいだっただけなのだ。

 

人間関係の因縁がある以上、私と彼女は比べる羽目になる。

もちろんそれは、私の中でのみ行われていることで、彼女はしらない。

それを承知で私はサークルに参加したのだ。

 

相手方に勝ち目があるのは予想がついたけど、目の前でそれを見ることになるとは思わなかった。

その機会があること自体が予想外だったのだ。

勝敗は自分でつけられると思っていた。つけるはずだった。

自分の思い通りにはいかなかった。

 

敗北を感じた一番の要因は、複数人が彼と彼女の世界を知ったことだ。サークル員にとっての神聖な場で二人が絆を披露したからだ。

 

披露したものを見ることができて、私は良かったのだと思う。

これで、私は終わるのだ。

劣等感や嫉妬を感じる事、自己嫌悪や後悔から逃れられる。

少なくとも、彼の事で悩むことはなくなるのだ。

 

これは、大事な区切りなのだ。

 

前日の夜、「起きてる?」って突然きたLINEを思い出した。

もしも、起きていたら。何か一言でも話ができたら。彼は私に何を求めていたのか。

彼は何故LINEをしてきたのか。

彼女は関係なくても、関係あっても、私に何をしたかったのか。

 

多少の心残りというものは、お酒だけじゃ忘れられないのだと知った。

 

嫌いになった、彼の好きな音楽を歌って消化する。天気は雨。傘はなし。

最高のシチュエーション。残りは酒と人のぬくもり。

 

不純な気持ちはバレなければそれで良い。コーピングの仕方なんぞは人それぞれなのだから。ただの言い訳の掃きだめ。